先日の渋三あっぷす様の記事に続き、こちら1月29日AID勉強会でご登壇頂いたアンジー社川野辺様の発表内容です。67ページものボリュームながら金言ばかりで、すぐにでも真似したいポイントがたくさんありました。特に印象深いポイントを抜粋してお届け致します。前後編にて!

アンジー社について

Delight my side.(そばにいる人を楽しませる。)という企業理念のもと、これまで数々のアプリを輩出してきた有限会社アンジー (ANDG CO., LTD.)。昨年リリースした2つのカメラアプリ「My Herat Camera」と「Pico Sweet」が累計200万DL超と大ヒット。

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【My Heart Camera】
Appstore
Googleplay
【Pico Sweet】
Appstore

■ 目次

2つのカメラアプリに関して以下6点のお話を頂きました。(前編はデザインのお話まで)

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■ テーマ作り/企画


【考え方】
マスの中のニッチを狙う
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写真・デコ系のアプリを持っているユーザーは非常に多いですが、そのジャンル全体のユーザーを狙うのではなく、その中で特定のニーズに合致するアプリを狙ったとのこと。

【背景】
川野辺さんの奥様が「ハートのスタンプ」をひたすら探していた経験から、数ある写真・デコアプリがある中で「ハートに特化したデコアプリはニーズがあるのでは?」という閃きが!
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【その他、企画時に参考にした点】
AppAnnie(無料ツール)で上位ランクのアプリを調査。ブースト等、プロモーションで上昇したアプリは除外し、実力で上位に食い込んできているアプリの要因を分析。

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■ 機能

【考え方】
単機能をウリにする
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写真・デコ系のアプリはやろうと思えば、いくらでも多機能に出来ますが、とにかく「ハートが使える」点を押し出しています。

【狙い】
既存の写真・デコアプリとの共存
を意識した、と。写真加工はレトロ調にしたりスタンプを押したりと多岐に渡るニーズがあります。そんな中でハートを使いたい時には選ばれるように、そうでない時はその他のアプリを使ってもらえばいいというスタンス。
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【その他、機能面で意識した点】
ユーザー同士で共有してもらえるような「他にはない(なさそうな)機能」というネタをつくること。
ポイントは、他人に伝えたくなる機能やコンテンツを意図的に盛り込み、それどう表現するか。(他アプリに既にあってもフォーカスされていないものや、実際にはそれほど役に立たないものでも可)
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アンジー社のカメラアプリでは、オートデコ(端末を胸にかざすと勝手にデコる)機能を「思いが伝わるアプリ」、ワンタッチ・デコ(ワンタップで写真をデコれる)機能を「一瞬で写真がアートに」と表現してユーザーの口コミ喚起を狙っているとお話頂きました。

■ デザイン

【考え方】
①海外っぽさで競合差別化 ②デザインのトレンドを汲む

【海外っぽさで競合差別化】
デコ系の競合アプリは「プリクラ」風にデザインを寄せているものが多く、海外っぽい洗練されたお洒落なデザインのものが少なかった、とのこと。

※参考にした海外サイト
・デザイン全般 ⇒ dribbble
・画像全般 ⇒ Pinterest
・女性向け ⇒ We♥it

【デザインのトレンドを汲む】
スマートフォン全体の潮流とデコ系アプリのトレンド、両方のハイブリッド。
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以下は実際に完成したデザイン。左は「My Heart Camera」右は「Pico Sweet」。iOS7リリース後"デジタル"なデザインが増えてくる中で、逆をついて"アナログ”感を押し出しています。
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【UIの考え方】
既存アプリを踏襲
。写真・デコ系アプリはユーザーが既に多々利用してきているので、オリジナルなUIよりもスタンダードで使いやすいものを選択。

【アイコンの考え方】
全ての入口。ダウンロード率はもちろん起動率にも大きく影響することを意識。
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【ニーズの調査】
トレンドをどのように掴むのか、今人気があるデザインはどのようなもの?という問いには、ストアーの競合アプリを見るだけでなく、特にアイコンに関してはCocoPPaで傾向を掴んだとのこと。近しいユーザー層のアイコン人気度がチェック可能!
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【実際に置いてみる】
ストアーやホーム画面にアイコンを擬似で並べてみて、その見栄えをチェック。AppstoreはiOS6、iOS7でOS別にストアー自体のデザインが異なる為、特に注意が必要。iOS7では白い背景に埋もれてしまわないか、背景色や枠線にも気を配っている、と。実際この作業を行ってみると必ず何かしらの修正点がみつかる、とお話頂きました。
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<前半のこぼれ話>
今回のカメラアプリの企画、デザイン、開発のほぼ全てをご登壇頂いた川野辺さんお一人で行われた、というお話が(凄すぎます!)。 ただ、その中で奥さんが大活躍していた、と。そもそものハートに着目した企画から、デザイン、UIに至るまで奥さんの意見を多々取り入れているとのことでした。
パズドラのプロデューサーの方も「嫁レビュー」がヒットの秘訣だった、とお話されていますが、ユーザー視点でものを考える時に、ダイレクトにユーザーから意見をもらうことは非常に大事ですね。


⇒ 後編に続きます



※本資料は以下のスライドシェアにて全頁閲覧可能です
・スライドシェア:宣伝費ゼロで累計200万DLに至った経緯 - 写真加工スマホアプリMy Heart Camera と Pico Sweet

※次回の勉強会は2月19日です
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この記事を書いた人
 福島 智晴  AIDパートナー様担当
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茨城県北相馬郡出身。広告代理店、アプリ開発事業(マネタイズ担当)を経てAIDアドネットワークのパートナー様担当に。最近ドラム始めました。