前回のAndroid版に続き、今回はiOSアプリのマーケティングについて、書きたいと思います。

App StoreとGoogle Playの違いとは?

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App StoreはAppleが提供するアプリストアですが、Google Playと比較するといくつか異なる点があります。

1.検索精度が低い
AppleはGoogleのように検索エンジンを提供していないため、Google Playと比較して検索精度が低いです。
また、AppleはChomp(チョンプ)というアプリ検索エンジンやTopsy(トプシー)というtwitterのデータ解析をおこなっている企業を買収しており、検索まわりを強化してくると考えられますが、現在ではあまり改善されていない印象です。

2.ランキングロジック
ランキングは総合とカテゴリでそれぞれ3つのランキングが存在しますが、Google Playとの大きな違いはランキングに最も重視されるDLの集計期間が非常に短い点です。
DAUや有効インストール率なども加味されていますが、Google Playと比較すると「短期間のDLの勢い」が非常に重要視されています。

3.評価は現行Verの評価を表示
Google Playではリリースからの累計評価が表示されていますが、App Storeでは最新バージョンの評価のみ表示されます。※すべての評価は別途閲覧可能
そのため、評価が低いアプリでも更新を掛けることで検索時に表示される見た目上の評価はリセットすることが可能です。

検索ロジックについて

基本的にはGoogle Playと同じで検索したキーワードと関連性の高い検索結果を表示するようになっており、キーワードとアプリとの親和性が高ければ上位に表示されやすくなっています。

ただし、App StoreはGoogle Playより検索精度が低く、カタカナで記述してあったとしてもひらがなで検索した際には認識されない事が多いです。
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1.タイトルが重要!!(自然なキーワード挿入)
タイトルに検索したキーワードが含まれている場合、検索結果の上位に表示されやすくなります。
特にタイトルの前方にあるキーワードがより効果が高くなります。

ただし、Google Playと比較するとタイトルにキーワードを入れ過ぎると審査に通らない場合がありますので、タイトルにはより自然にキーワードを挿入しましょう。
写真の検索結果にある「PicCollege 写真コラージュ」は"Pic" "写真" "コラージュ"と検索されやすいキーワードが3つ挿入されており、それぞれ下記の通りそれぞれの検索結果で1位表示されています。
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ただし、「写真 こらーじゅ」というキーワードでは上位表示できていません。
このキーワードは競合が少なく一定数の検索需要があるようです。
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少し挿入しづらい文言ですが、後述のiTunes keywordなどに設定することで上位表示は可能だと思います。

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また、現状のUIでは1ページに1アプリ表示のため検索順位下位のアプリはダウンロードされづらくなっていますので、ビッグワードの下位表示より組み合わせワードなどのロングテールワードで1位掲載されたほうがダウンロードされる場合もあります。

2.説明文も重要!!(適度にキーワード挿入)
説明文もタイトルほどでは無いものの、検索結果に影響を及ぼします。
説明文は文字数の制限が最大2,000文字(2013年12月現在)ですので、競合の少ない検索候補ワードなどのロングテールワードを満遍なく挿入すると良いでしょう。

ただし、過剰な挿入はリジェクトの可能性がありますので、1ワード3~4回程度に留めておきましょう。

3.iTunes keywordsはフル活用!!
iTunes keywordsは100文字まで入力が可能です。
先ほどのようなひらがな読みやカタカナ読み、英語、スペルミス、アプリ名の入力ミスやなどユーザーが入力する可能性のある文言を入力しましょう。

アプリのDL数と有効インストール、起動率など

iOSもGoogle Play同様、アプリのDL数と有効インストールや起動率などアプリのポテンシャルに対してスコアを付けていると考えられます。
良質なコンテンツはiOSでも評価されますので、本質となる需要がありユーザーが何度も利用したくなるかつ長期間使えるアプリを作る事が重要です。

ランキングは?

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App Storeのランキングは3つあります。
・トップ有料
・トップ無料
・トップセールス

これらは総合とカテゴリ別に分かれており、総合のランキング上位に入る事が出来ればDL数を大きく伸ばすことが可能です。
DL数、有効インストール数、アクティブユーザー、レビュー数など様々な要素がスコアとして算出されランキングを決めており、アルゴリズム自体は公開されていません。
Google Playと大きく異なる点は、より直近のDL数が重視されている点です。

■トップ有料
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DL数の伸びやアクティブユーザー数などでランキングが決まると想定される。
特に直近のDL数の伸びが重要視される。

トップ無料
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DL数の伸びやアクティブユーザー数などでランキングが決まると想定される。
特に直近のDL数の伸びが重要視される。

■トップセールス
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名前の通り、アプリ売上の多い順でランキングが決まります。
数年前は有料アプリが多くを占めていましたが、現在はアイテム内課金のフリーミアム(無料)のアプリが上位を占めています。

※フリーミアム・・・アプリ自体は無料で提供し、アプリ内の機能やゲームを有利に進めるためのアイテムや仮想通貨を販売するモデル。無料アプリのため、DLの障壁が低く多くのユーザーを集めやすい。

ランキングのポイント
iOSのランキング上位にはリワードなどのブーストが非常に有効です。

iOSでは直近DLの影響期間が重視されているため、Androidと比較してリワードなどのブースト施策が効きやすいのです。

ただし、一度ランキングが上がっても自然流入が少ないと一気にランキング圏外へ下降しますので、DL数はアプリによって大きく異なります。

※リワード・・・ユーザーに広告アプリをインストールしてもらう代わりにインセンティブとしてゲーム内通貨や商品券(アマゾンギフト券など)と交換出来るポイントを付与してDL数を稼ぐプロモーション手法。ユーザーはポイントの獲得を目的としているため、アプリへのモチベーションは低い傾向にありインストール後はすぐにアンインストールするユーザーが多い。

※ブースト・・・リワード広告などプロモーションを用いてDL数を短期間で稼ぎ、ランキングを強制的に上げる手法。

今年も残りわずかとなりましたが、お正月にストア最適化を施してみてはいかがでしょうか?

それでは来年も良いお年をお迎えください!

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執筆:石田 哲也(いしだてつや)
Facebook:http://www.facebook.com/tetsuya.ishida.39

20歳で輸入事業を起業し、自社サイトからSEOまで自社のマーケティングを担当。
25歳でネット広告代理店に転職、大手ナショナルクライアントのSEMコンサルタントに従事。
2011年からスマートフォンにシフトし、2013年よりライヴエイドにてアプリの収益化を支援。
職歴:ISD→オプト→メタップス→ビヨンド→ライヴエイド
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